近況報告をば。

9月11日、広島にある標高約1000mの灰ヶ峰に登ってきました。台風が来た直後だったため、途中の山道で滑って谷底まで転げ落ちました。山頂につくころには、体中泥と血だらけでばてばてでした(←本当です、マジでやばかったです)。やっとの思いでつくとなぜかそこには警察官がいて、職務質問されました。「どこから来たの?」と聞かれたので、僕はてっきりどの登山道を登ってきたの?という意味だと思い、「金明水からです。」と答えました。すると怪訝な顔をして、金明水ってどこ、と聞いてくるではないですか。あせった僕は、え、登ってくる途中の湧き水の名前なんですけど、と答えました。すると警察官は、「まさか歩いて登ってきたの」と聞くではないですか。山に歩かないでどうやって登るんだよ、このアホ、と思いながら、そうですよ、と答えると、あきれ返った顔をして、一応名前と職業を聞かせてください云々聞いてきました。仕方がないので大学生だと答えると、学生証を見せてくれ、といってきたので見せました。その学生証を見た警察官は、その学生証と目の前の泥と血にまみれた濡れ雑巾のような僕を、あたかも奥さんと出川哲郎を見比べるかのように、見比べるとへぇ〜と、信じられないといった表情で去っていきました。しかし、山頂についた喜びに満ちた私にとってそのようなことは些細なことでしかありません。たった一人で眼下の眺望を独り占めにせんと思って見下ろしておりました。しかしすぐに人の声が聞こえてくると、小さな乳幼児を連れた家族が展望台に登ってまいりました。その人たちは、泥と血にまみれた僕を確認すると、(見ちゃダメ)(しらんぷり)のような目配せを交わしながら去っていきました。このような険しい道をどうやってここまで登ってきたのか、ぜんぜん分からなくなった僕は、その家族の去っていく方向に目をやって驚愕しました。そこにあったのは、駐車場と舗装道路でした。僕は、このときほど現代文明に反感を抱いたことはありませんでした。楽しかったです。

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