知らなすぎていた男



日本は山国である。坂ばっかりだ。
自転車での旅行を通してつくづく実感したことである。

初めて自転車旅行では、色々とトラブルに見舞われた。だが、それも貴重な体験だと思う。ここに反省点として記しておこう。この紀行文を読んで自転車で旅してみたくなった方はまさかいらっしゃらないと思うが、もしいたら少しは参考にしていただきたい。

懐中電灯を持参する。

懐中電灯があると便利だ。夜間の雑用にも使えるし、街灯のない道でも使える。
地図を持参する。
ある程度詳しい地図があるほうが良い。コンビニまでの距離の記載もある地図だと猶よし。出来れば、ツーリング用の地図を持参すべし。
非常食・飲料を携帯する。
カロリーメイト、チョコレートなど。飲料は夏だと一日に二リットル以上は絶対に使うので市街地までの距離を考慮して多めに持っていくべきだ。ただ、多めに持てば持つほど荷物量が増えペダルが重くなるので峠越えの場合はそこの兼ね合いが難しい。
空気入れを持参する。
空気入れだけでなく、パンクの修理道具も。最低限の修理道具が無いといざという時絶対に困る。
出来ればママチャリはやめた方が良い。
読んで字の如し。ママチャリは厳しい。ホンマに。せめてクロスバイクで。
一日に走り過ぎない。
一日二十四時間は決まっているのだ。走り過ぎると疲れるし、観光時間がなくなる。
夜間の走行はなるべく回避する。
夜景が余程見たいのでなければやめるべきだ。夜間の走行は動物との遭遇、自動車とのすれ違い等危険が多い。しかも、景色を楽しめない。

先輩ぶってアドバイスなんてしてみたが、そんな僕は自転車で旅行したとは言っても、所詮たったの五日間東京近郊を走ったに過ぎない。一年や二年場合によっては数年から数十年かけて日本中、世界中を旅するサイクリスト達から見れば、今回の僕の旅行なんてオママゴトにもならないものかもしれない。

そう。オママゴトの冒険ごっこに過ぎない。これから先、自転車で日本、世界を制覇するためにはまだまだ自分に足りない部分がある。

輪行を習得する。
残念ながら、全てを捨てて旅に生きる決心がつかない。だから、大学の授業を受けたり会社の仕事をやったりしながら旅をするしかない。もし、輪行を習得しなければ出発点と終着点が必ず自分の居住地になってしまう。それでは限界がある。
ママチャリを卒業してランドナーを購入する。
ママチャリはやっぱり厳しい。それに、輪行もしにくい。ランドナーを買おう。
キャンプ自炊を習得する。
やっぱり食費がかさむんだ。特に自転車での旅行はカロリーを使う。外食で全て済ますと馬鹿にならない金額だ。アウトドア自炊をマスターしたい。
自転車修理を習得する。
当たり前。

世の中で自分自身の力でサバイバルする術を身につけ、いつか正真正銘の旅人、冒険者になる。そんなことを強く誓う。 


さて、いかがだったろうか。今回の旅行記は自分自身のための記録である。だから時刻や走行距離を詳しく記載したし、読ませることはそこまで意識していない。もし、旅行記として書くのであれば多少手を加えるつもりだ。だから、そこの出版社の方、僕の紀行文を出版してみませんか。ベストセラーになること間違いなし。請連絡。

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