奥州街道を歩く―後書き 旅の終わり―



10時頃、家に着く。二日間の移動だけで60キロ近くは歩いたから疲れはしたけどいい旅だった。行ってきたそれぞれの場所がまだ鮮明に思い出される。山寺、勿来は格段によかった。また必ず行くはずだ。高瀬、米沢もなかなかだった。二日目の三春、鍾乳洞は雨に降られてかなり評価が暴落したけど晴れで桜が咲いてる日に行ってたら多分評価は高かったと思う。いや、鍾乳洞はどうか知らないけど。ま、残念ながら雨だった訳だけど、それでもそれなりの経験はできた。

今回の旅で感じたことの一つは、やっぱり人間の生命力はたくましい、ということ。実物の僕を見たことのある人はご存知だと思うけど、僕は決して筋肉質のスポーツマンではない。そんな僕でも二日間で60キロは歩いて、STBもしたけどピンピンしている。

屋根というものが人類の生活の中でどれだけ大きな役割を果たしているかということ。今までもSTBをしたことはあった。けれども、全て屋根の下でやってきた。今回1.6度まで冷え込む中、吹きさらしでのSTBに初挑戦したわけだけど、かなり厳しかった。「屋根」のありがたさを文字通り身にしみて感じることができたという点で今回の旅は非常に大きなものを残してくれたんだと思う。多分、この実感がこの旅で得たものの中で最も重要なものなんじゃないかな。

もう一つ感じたことは日本は広い、世間は広い、ということ。普通に話そうとして意思の疎通ができない方言もあるということ、これはなかなか衝撃だった。他にも数メートルの雪、一日数本しかない電車、勿論そういったものがあることは昔から知ってたし今までにも見たことあったけど、実際に目の前にすると感じるものはあるんだ。

最後に一つ。東北に行ったにしては奥の細道関連の史跡はほとんど訪れなかったけど、なんで?と思われる方がいるかもしれないが、実はこれはわざと。自転車か電車かあるいはその他の交通手段か、何になるかは分からないけど招来必ず東北奥の細道紀行をするつもりなのでその時にとっといたわけ。

では皆さん、最後までお読みくださってありがとうございました。次回の旅路でまた会いましょう。
Adieu!

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