"A Very Short Story"  (非常に短い話)
原作者 Ernest Hemingway

あらすじ
分からん。
感想
無理。何が言いたいんですか。この人。
訳してみての感想
構文は理解できる。単語も何とかなる。でも、意味が分からない。この作家はほんとに無理。意味が分からない、さっぱり。
意訳度―B原文忠実度―B熱心度―A




 パドゥアでのある暑い夕暮れのこと、彼らは彼を屋根の上に運び上げた。そこからは町全体を俯瞰できた。空ではエントツアマツバメが舞っていた。しばらくすると暗くなりサーチライトが空をなめだした。すると、彼らは二人を残して下に降りウィスキーを飲みだした。彼とルーズはバルコニーで皆が騒ぐのを聞いていた。ルーズは寝台に腰掛けていた。彼女は暑い夜にもかかわらず爽やかで涼しげだった。
ルーズは三ヶ月の間夜間勤務をしてきた。彼女がいることが彼らは嬉しかった。彼らが彼の手術をする時には彼女は彼を手術台にのせるのだった。そこで彼女と彼はできてるか冷めてるか、と冗談を言い合うのだった。その間の痴話のことを口外しないように彼は麻酔剤を投与されながら、意識をなんとか持ち続けようとするのだった。松葉杖で歩けるようになると、彼はよく体温を測った。そのおかげで、ルーズはベッドから起き上がらないですむのだった。病人は少ししかいなかったから、皆二人の仲を知っていた。皆ルーズが好きだった。彼は廊下を歩いて部屋に戻る時、ルーズがベッドの中にいることを思い浮かべるのだった。
彼が前線へ戻る前に、彼らは大聖堂へ行き祈った。薄暗く静かな場所で、他にも祈っている人がいた。彼らは結婚したかったが、結婚予告の儀式をするだけの十分な時間がなかった。また、二人とも出生証明書を持っていなかった。彼らはお互いに結婚しているかのように感じていたのだが、皆に知らせたかったのだ。二人の関係がいつまでも続くように。
ルーズは彼に何度も手紙を書いたが、停戦まで彼の元に届くことはなかった。15通が一度に前線まで送られてきたが、彼は日付順に並べ、一度に読みきってしまったのだった。どの手紙にも、病院で何があったか、彼をどれだけ愛しているか、彼をぬきに生きていくことがどれだけ無理なことか、夜会いたくなることがどれだけつらいか、そんなことが書いてあった。
停戦後、職を得るまで彼は故郷に戻って結婚できる時節を待つことにした。ルーズは彼がちゃんとした職を得てニューヨークへ迎えに来れるようになるまで故郷には帰りたがらなかった。酒を飲まないこと、アメリカにいる友人に会いたくて帰るのではないこと、そんなことを彼は約束したのに。結婚できるよう仕事を見つけるためなんだ、と。パドゥアからミランへの電車の中で彼女が今すぐに故郷に帰ろうとしないことについて彼らは口喧嘩をした。ミランの駅で別れる時、さよならのキスをしたが、口喧嘩はまだ終わっていなかった。彼はこんな別れに我慢ができなかった。
彼は船でジェノバからアメリカに渡った。彼女はポルデノーネに戻り病院を開いた。辺鄙で雨の多い所だった。4分の一大隊がいた。泥だらけのじめじめした町で一冬を過ごすうちにその大隊の少佐とルーズは寝てしまった。彼女はイタリア人と知り合ったことがなかったのだ。だから、終に今までのセックスは子供の遊びでしかなかった、とアメリカに書き送ってしまった。彼女は手紙で謝ったが、彼には多分理解できないだろう、でも、いつか許してくれて感謝してくれる日が来る、と思っていた。そして、春になったら、全く突然に結婚してやろう、と彼女は期していた。彼女は彼をいつも愛してきた。だが、今やそれは単なる子供の遊びでしかなかったことを彼女は知っていた。彼が出世してくれることを望んでいた。そして、彼を完全に信じていた。結局は信じることが一番いいんだと知っていたから。
彼女が寝た少佐は春になっても、そして、いつになっても結婚してくれなかった。ルーズがシカゴへ書き送った手紙の返事はいつになっても返ってこなかった。彼はしばらくしてリンカーン・パークをタクシーで通る間にシカゴ中央デパートの女子店員から淋病をうつされたのだった。

原典 ―
出版者 ―
出版年 ―
著者 ―
訳者 ― Pippa

Copyright (C) 2004- Pippa
初版 2004年10月30日、最終更新 2004年10月30日


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