二日目 峠越えは苦難の道



二日目
8月27日土曜日

台風で被害を受けたのか、工事の人たちが奥多摩―白丸間の路線修復工事をやっていたようで、夜中白丸駅をひっきりなしに工事車両が行ったり来たり。さらに、国道411号線はどうも暴走族のメッカらしい。バイクとパトカーが徹夜の鬼ごっこ。はっきり言ってうるさい。
ただ、夏の山間部なのに虫がトンボ一匹ぐらいしか出現しなかったのには助かった。70キロ走って疲れていたこともあり、しっかりと熟睡した僕は4時50分起床。前日のパンが一つ余っていたのでほおばる。トイレで顔を洗い、5時10分出発。霧がかかっている。ちょっぴり天気が心配だ。
5時20分奥多摩駅着。木造別荘風の駅舎。男の子が一人駅寝している。なんだか仲間を見つけたようで嬉しい。山間部ということもありまだ辺りは暗く、どの店も営業していない。弱ったな。青梅線の終点だぞ。二十四時間営業のコンビニぐらい駅前にあると思ってたのに・・・。店が開くまで待つのがアホらしいので、奥多摩湖を目指す。奥多摩湖につく頃にはコンビニでも開いてるだろ、そう考えたのだった。実は数時間後これが大失敗だと分かるのだが、このときの僕はそんなことは知らない。

奥多摩駅から五分も走ると完全に山の中。人家は見当たらない。朝靄のかかる谷間を流れる多摩川源流が神秘的。そんな西東京の山地を貫くR411には奥多摩湖までの間、トンネルが相次ぐ。めったに車は通らないが、それでもトンネルで車に追い越されるときは生きた心地がしなかった。トンネルの多さと昨日までとは格が違う上り坂とにちょっぴりてこずりながらも、一時間ほどで奥多摩湖の水面がその姿を現す。
秘境としか言いようのない場所だ。緑色のダム湖。最初は対岸の緑が映えているのかと思ったが、どうもそれだけではなさそうだ。恐らくプランクトンが大繁殖しているのだろう。なんだか、文京区の水は多摩川と荒川のどちらから取水しているのか不安になる色だ。いや、もしかしたら荒川源流もこんな感じかもしれない。とにかく見なかったことにしよう。
湖岸を走りR139とR411の分かれ道にたどり着く。このまま直進すれば柳沢峠から塩山市へと続くR411。左に曲がり深山橋を渡れば松姫峠から大月市へと続くR139。本当はR411を走りたいんだけどな・・・。やっぱり土砂崩落で通行止めか。じゃ、R139を走るか。
実は奥多摩湖についたときからコンビニを探していた。奥多摩湖といえば観光地だとばかり思い込んでいた僕はここにコンビニがあると思っていたのだ。でも、実際は人家さえまばらな秘境。自動販売機がかろうじて一つあっただけだ。仕方あるまい。朝飯は大月市についてから食おう。濁った奥多摩湖脇の自動販売機でアミノValueを購入してお茶を濁す。おっと、アミノValueを濁す。
ここで一つ豆知識といこう。ロイシン、イソロイシン、バリンの三種からなるBCAA(分岐鎖アミノ酸Branched Chain Amino Acid)は筋肉を構成しているのだ。従って運動直後にBCAAを摂取すると運動によって傷んだ筋肉を修復してくれる。つまり、疲労回復の効果がある。しかも、余ったBCAAはエネルギー源として貯蔵可能なのである。このアミノ酸の効用が最近注目されるようになり、数年前まで存在すらしなかったアミノ酸市場は現在急拡大中。昨年度は千五百億円市場にまで成長したのだ。
すごいぞ、俺。さすが理系。よく知ってるじゃん。
ちなみにこれ、お盆の頃にやってたNHKの番組の受け売り。

トリビアを披露しているうちに山梨入り。
すごいぞ、俺。さすが理系。東京亜大陸をママチャリで横断してしまったじゃん。
今まで親に守られて生きてきた僕、ただの一度も自分の生命を賭けたことのない僕。はっきりいって社会で通用する自信がなかった。今回旅に出て自分がどこまで通用する人間か試してみるつもりだった。でも、なんだか自信がついてきた。地球という地面に自分自身の足で立てる力、自分自身の足で前に進む力。今、その力が自分自身の中にあることを知ったんだから。日がある限りいつまでだって走っていられるさ。山梨、長野、岐阜、滋賀・・・この世の西の果てまでだって、今の僕なら行ける。
ごめん、嘘。さらに急になる上り坂に四苦八苦してる僕。勿論東京亜大陸を横断してちょっぴり達成感を感じたけどさ、前の段落に書いたような感傷に浸ってられる程楽な坂じゃないんだよ。

奥多摩湖から走ること一時間半。川久保という集落付近で道は二股に分かれる。道路標識がない。どちらも車一台しか走れないような狭い道。国道139だよな・・・。どっちが「国道」なんだ。もうちょっと詳しいロードマップ持って来るべきだったな。散歩していた地元民に道を聞く。
「すみません。ちょっといいですか。道をお尋ねしたいんですけど。大月ってどっちですか?」
「え?大月?そ、その自転車で行くの?遠いよ。」
うん。それ、新宿のオジサンにも言われたから。
「そうです。」
上り坂にへたばり気味の僕と、明らかに安物の自転車を見比べて信じられないといった表情ながらも、
「この橋渡りな。でも、渡ったらすぐに上り坂始まるから頑張れよ。」
「ありがとうございます。がんばりまっす。」
「頑張れよー。」
手を振って見送ってくれるオッチャン。サンキュー。勿論めちゃくちゃ嬉しい。でもさ、そうやって見送られてるのにあんまり遅いとかっこ悪いじゃないか。地元民が見えなくなるまで必死の形相で坂をできるだけハイスピードで上る。ごめん、地元民のオッチャン。その見送り、半分は嬉しかったけど残り半分はありがた迷惑だったよ。

いや、本当に厳しい。道が急に険しくなってきた。しかも腹減った。今朝パン一つしか食べてないんだって。コンビニが身近にある都会での生活ずっと続けてきたからな・・・。こんなことになるなら奥多摩駅で店が開くのを待っとけばよかった。
そんなことを考えても後の祭り。今さら引き返せない。本当に上り坂を上れなくなったら引き返すけどまだ引き返せない。こんなとこでへたばってたまるか。ママチャリのペダルを一漕ぎ、一漕ぎ、苦しみながら上っていく。
大菩薩嶺に連なる山地を右へ左へと蛇行しながら登っていく国道139号線。その蛇行する国道139号線をさらに右へ左へ蛇行しながらスイッチバック方式でかろうじて前へ進む自転車。前に進むにつれて眼下に見える小菅村の小集落が徐々に小さくなっていくのだが、その素晴らしい眺望に見とれてる余裕は当然ない。
8時20分頃、ロードレーサーに乗った旅慣れした感じの人が僕の三倍くらいの速度で軽く追いついてきた。余裕しゃくしゃくで「君、どこまで行くの?」と話しかけてくる辺りが心憎い。
駄目だ。ここで弱みを見せては駄目だ。男たるもの、苦しみながら努力する姿を決して人に見せてはならない。読んだことも見たこともない漫画なんだけどさ、「巨人の星」の花形満だって、大リーグボール一号に勝利するために毎日自動車工場で巨大鉄球を鉄バットで打つ練習したけど、その特訓をしてること他人には秘密にしてたらしいじゃないか。だからかっこいいんだ。もし、花形満が自分のしてる特訓を自慢しながら特訓に励んでいたら、かなりのダメ男だよ。そう考えて僕も余裕の笑顔を作り、「こんにちは。」と旅慣れした風情を漂わせて会釈しようとしたものの、どんなに演技したところで僕の顔は苦悶にゆがんでいたに違いない。
ロードレーサーは色々と話しかけようとしてくれた。でも、旅なれたロードレーサーと初めてのママチャリではその馬脚の違いは一目瞭然。疲れきっている僕には返事をする余裕がない。それを見て取ったロードレーサーは「ファイト!」と一言言い残して去っていった。
正直、この時はロードレーサーを買いたくなったね。

8時40分。奥多摩湖を出発して二時間経過したけれど、奥多摩湖からまだ十三キロしか走れていない。そろそろ腹が減りすぎて動けなくなりつつある。多摩湖で買った1.5リットルの飲料は全て飲んでしまった。腹は減るし、飲み物はなくなるし。無論、坂は続くし。せめて後何キロで峠か分かったらまだましなのに。後何キロか分からないから、次の曲がり角曲がったら峠かな、・・・いや違った、次の曲がり角だ、・・・いや違った、と繰り返し裏切られる期待を抱かなきゃならないじゃないか。どうして、こんな自転車旅行なんてたいそれたことを考えてしまったのだろう。後悔しそうにさえなる。
今の僕を駆り立てているのはブドウ糖ではなくて根性だ。途中で引き返せるか、という根性だけだ。十メートル走っては休憩し、五メートル走っては休む。そんな気の遠くなるほどゆっくりとしたペースで上りながらも、歩くことなしに上ってやる、という気合だけで峠を目指す。
傍らを五〜十分おきに車が通り過ぎていくのだが、その運転手はママチャリに乗ったこんな汗まみれの少年を見て恐らく相当びっくりしてるに違いない。

腹が減った。疲れた。段々悟りを開いてきた。昨日一日、乗っている人は何の苦労もしていない上、排気ガスを撒き散らしながらすぐ傍らを通り過ぎる自動車にかなりの反感を覚えていたが、ここまでへたばってくると真横を通る自動車といえども、もはや少しも気にならない。宗教の熱心な信者たちが断食する理由が少しは分かるよ。腹が減ると周りのことがまったく気にならなくなるもんな。

8時53分、走行距離32.88キロでついに松姫峠に到達。大月市との市境の標識が嬉しい。登山者のためと思われる数台しか止まれない駐車場、トイレ、案内板がある。
甲州盆地の方角に天気のいい日は見えるはずの富士山はおろか、その甲州盆地も曇っていて全く見えないのだが、もはや残念がる気力も残っていない。 下りを前にしていったん休憩する。って言っても飲み物も食べ物もないんだけどね。
でも、よく頑張ったよ。初めての峠越えをママチャリで、しかも一度も歩くことなくここまで来たんだからさ。峠で休んでいる間にバイクに乗ったライダーグループが傍らを過ぎていったけど、僕も彼らに負けない立派な冒険者だ。
「君たち、バイクなんかじゃなくて自分の力で上ってごらんなさいざます。」
峠を制覇した途端突如として天狗になる僕。どうだ、俺ってかっこいいだろ。これでモテモテ間違いなしだ。

案内板によると・・・
――松姫峠。標高1250メートル。武田信玄の息女松姫が織田信長から逃れ八王子に逃げ延びるときに越えた峠、というのが名前の由来だそうだ。

・・・ホンマかよ。僕さ、体育会系の筋肉ムキムキマンじゃないけどさ、一応まだ若い男子大学生なんだよ。その僕が苦しみまくってやっと到達できたんだぞ。それをさ、深窓で育てられてる戦国時代の姫君が越えてったのか・・・。しかも、当時は今と違ってコンクリートの舗装もなかったんだろ。一説によれば、この峠数十年前に車道をつけて開通する前は登山道すら通ってなかった峠らしいじゃないか。

松姫に負けたのか、俺。女性恐るべし。いつの時代も女性は強いんだね。
女性の偉大さを認識したら峠を制覇して折角天狗のように高くなった鼻も、儚くぺしゃんこのブタ鼻になってしまった。こんなブタ鼻じゃモテないよ。

9時10分発。下り・・・。
すごい。全く漕ぐ必要がない。スピードがぐんぐん上がる。自転車なのに時速50キロを超えていると聞けばどれだけすごいか分かるだろう。危ないのでブレーキをかけるが余りにもの高速に発熱してブレーキの効きが悪くなる。強く握らないとブレーキが効かない。一歩間違えれば谷底へ真逆さまだ。
高速のため、「キキー」じゃなくて「ギャーギャー」という大きな音をたてるブレーキ。そのブレーキ音がやまびこになってこだまする。顔に正面からたたきつける時速50キロの風も「ゴオー」っと非常に大きな音を立てる。自転車に乗ってこんなにも音を感じるなんて初めての体験だ。
二十分近く一回も漕がずに下る。自転車で旅行していてよかったよ。下りがこんなに気持ちいいなら上りの苦しみなんてなんでもないさ。
10時過ぎ。道が二股に分かれる。左へ行けば猿橋、右へ行けば大月市。
猿橋も見てみたいけれど、食欲がそれを上回る。市街地方向に行かないとまたお店がないだろう。大月へ向かう。
お腹がすきすぎて上りは勿論、下りも歩く僕。松姫峠を押すことなしに上ったのに、腹が減って下りを歩くなんて正直寂しい。田舎にはよくあるはずのデイリーヤマザキさえ見当たらない。もうへたばってしまった。ハンガーノックになってしまった。
教訓を得たよ。今度からは高カロリーのチョコレートを非常食として携帯しよう。

歩くとも漕ぐともつかない乗り方でさらに進むこと二十分。遂にデイリーヤマザキを発見。嬉しい。カップめんを作る三分は今まで生きてきた人生の中でもっとも長い三分だった。
朝御飯と非常食を大量に仕入れコンビニ前の駐車場に腰を下ろして食べる。三十分もかけてお腹を満たした。

11時。走行距離58.49キロ。R139は大月市街に到達し、国道20号線と合流する。
ダイエーを発見。コンビニや自動販売機さえなかった松姫峠と比べて夢のような市街地じゃないか。かんかんに照りつけだした真昼の太陽を避け店内で涼む。

ん?お店に悪いだろ?
今年の夏日経が行った読者アンケートによると、夏の暑い日に読者が行く場所ベスト1は百貨店、デパ地下だったそうだ。日本経済新聞の購読者という相当社会ステータスの高い人達がこう答えるのだ。大月のダイエーで涼む僕は決して悪いことをしているわけではない。大型スーパーと百貨店の違いこそあれ、むしろ、ダイエーで涼む僕はこれで勝ち組エリート達の仲間入りをしたってもんだ。ほら、そこの大手企業採用担当のお方、こんな僕を雇いませんか?
そう言いつつスポーツ新聞に手が伸びる僕。やっぱり百貨店と大型スーパーの違いは大きく、僕はエリートにはなれないようだ。

正午、また走りだす。国道20号線、国道139号線を通り富士五湖を目指す。夏休み最後の土曜日。しかも今日は川口湖で花火大会が開かれるらしくR20、R139共に非常に混んでいる。そんな国道脇を河口湖を目指して走る。でも不思議。松姫峠を制覇した今となっては、河口湖までのゆるやかな上りなんてなんともない。それに、傍らを排気ガスを撒き散らしながら自動車が走り抜けても全然腹が立たない。
あんた、大人だな、その寛容さ。

13時。スカイラークを発見。昼御飯。

ドリンクバーを頼む。タダなのをいいことに、またもや飲みすぎる。苦しい。学習効果ゼロ。目先のことしか考えない上に学習効果がないなんて。
あんた、幼稚園児だな、その知能。
・・・いや、大丈夫だ。今度こそ学習した。ドリンクバーのご利用は計画的に。

15時過ぎ。河口湖を目指す。ちょっとだけ痛くなってきた日焼けが勲章のように思えてくる。
16時半頃河口湖に到達。河口湖大橋を渡る。
・・・やっぱり見えないのね、富士山。実はこれまでに四回河口湖に来たけれど、四回とも曇ってて富士山を見たことがない。五回目こそは、と期待してたのに・・・。富士山、余程照れ屋なのか、余程性格悪いのか。

河口湖北岸を西へ走り峠を越え、西湖に到達。西湖湖畔に温泉があるらしいので体と服を洗いにきたのだ。まだ日があるので西湖湖畔を一周する。途中彩湖亭というめったやたらと高い店で晩御飯を食べる。そこにテレビがあった。何気なく見ていると・・・丸山弁護士!

本日27日から明日にかけて日本テレビの二十四時間テレビが放送される。僕が店に入ったのは丁度二十四時間テレビの目玉企画、百キロマラソンの出走の瞬間であった・・・。二十四時間テレビの百キロマラソンなんて大したことないよ、って思っている人もいるかもしれない。
「一時間四キロやろ。普通に歩けばええやんか。」
でもね、僕、今日一日自転車で走って分かったけどかなりこれ大変だよ。確かに、テレビの百キロマラソンの場合はマッサージ師もいるし、併走してくれるスタッフもいる。そもそも標高1250mまで上ったりはしない。だけど、写真を撮ったり峠を越えたりしながらとはいえ、今日の僕の走行距離が110キロ。テレビだけのために本当によく頑張るよな・・・。今回の百キロマラソンは見ることはできないけど、次回の百キロマラソンはかなり感情移入して見られそうだ。

四十も年の違うオヤジが頑張ってるのに、僕がくたばるわけにはいかない。丸山弁護士に元気をもらう。でもさ、丸山弁護士、あんたがこんな大変な百キロマラソンやってて本業の弁護士業は大丈夫なのかよ。

19時過ぎ、いずみの湯という温泉施設に到達。一日中自転車に乗って肩が凝っている。なぜかというと、前のかごに荷物を入れているためハンドルを持つのに力が要るからだ。温泉だ。さぞかし気持ちいいことだろう。肩の凝りも治るに違いない。
そう考えていたけれど、入って気がついた。日焼けがかなり激しいのだ。お湯をかけると正直、痛い。日焼けだけならまだいい。もう一箇所、とんでもない場所が痛いのだ。それは・・・

「女性の方には絶対に分からない場所」――笑い事じゃないんだって。本当に痛いのよ。冷たい水をかけるのは大丈夫なのに、お湯をかけるとひりひりする。このまま不能になってしまうのか、僕。今から病院に行って去勢、性転換手術を受けなきゃいけないのか。一昨日「もしそんなのがオトコのロマンなのなら、今すぐ性転換手術を受けさせていただきたい。」なんて冗談でも言うんじゃなかった。
痛い理由を必死になって考える。まだ、男として生きていきたい。俺、悪いこと別にしてないけどな、何でだ・・・。・・・分かった。
え〜、おほん、諸君にこの奇怪な現象を解説しよう。僕は一日中自転車に座っていた。僕の上半身の重みを支えなければならないお尻から股にかけての「その部分」はサドルにより一日中カンチョウされていたと考えてよい。しかも、安物のママチャリ、サドルも買ったときのままの硬くて細いサドルだ。つまり、地面の凸凹が直に強い衝撃となって伝わる。その結果、サドルと「その場所」が一日中こすれる。かくして表面が荒れる。Q.E.D
こんなの大学の教科書に載ってなかったよ。こっちの方がドイツ語なんかよりはるかに重要なことだと思う。これからは絶対に大学でこれを必修にするべきだ。勿論、女性はこんなこと知らなくていいけどさ。

でも、入浴料を払ったのに入らないのは勿体無いので無理して入る。
「うぉ、熱、痛、あつ、いた、あつつ、あつつ、いたたた。」
急所を手でおさえながらのたうちまわり、そう苦悶の声をあげる僕を周りの人がどう思ったかは知らない。

27日
走行距離 112.02キロ
一日目からの積算走行距離 190.72キロ
走行時間 約九時間三十分

次回―三日目 闇夜の天城越え、体当たりの危機

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