奥州街道を歩く―宇都宮、大谷石―



暇だ。自動車合宿がこんなに暇なものだとは知らなかった。やることがない。日本語が分からない方のために外国語でも書こう。Too boring! Langweilig! 空暇! Зaвтaй!

どれくらい暇かと言うとこんなしょうもないことしか書くことが無いくらい暇なのだ。ひ、暇だ〜。かといって、宇都宮に観光スポットってあるっけ?あ、餃子があった。でも餃子は卒業したら駅前で食べればいいからな。別に今ここで食べる必要ないし。そうだ、大谷石でも見に行くか。地図で見ると、往復で15キロ程らしい。これなら自転車を借りれば行けそうだ。という訳で大谷石を見に行くことにした。

大谷石。数年前、大谷地区の陥没事件で一躍有名になったので、御存知の方も多いのではなかろうか。と言うより、僕自身、この陥没事件で初めてその存在を知ったのだ。どうもこの陥没事件、大谷石採掘を無計画にやりすぎたことが原因らしい。

ちなみに、僕の中学時代のあだ名は「カンボツ」だった。頭のつむじの部分がややへこんでいるからだ。僕の頭のつむじの部分が陥没してたのも、まさか、脳みそを無計画に使用してきたことが原因じゃないだろうな。いや、大学に入ってから脳みそを使わなくなったら、「カンボツ」って呼ばれることもなくなったからもしかするとそうかも知れん。と思いながらつむじに手をやると心なしか膨らんでいる様に思える。うぬぬ。

人並みに勉強するべきか、人並みに膨らんだ頭を作るべきか、悩んでいる内に大谷石資料館に着く。宇都宮市内らしいが、それにしては「人跡稀な」という形容がしっくりくる場所だ。地上にプチ蓬莱峡の様な岩肌がせり出している。うん、この雰囲気は及第点だ。少しだけ期待しつつ入館料600円を払って入る。ひんやりする。温度計を見ると2℃。そりゃ寒いはずだ。見て回る。うん、ま、これだけのために宇都宮にくる価値は無いかもしれないけど、宇都宮に来て時間が余れば来る価値はあるな。合格だ。

「左に見える色の変わった部分は機械堀の跡が残り、何の美しさもありません。」

は?見間違いかと思い、もう一度読んでみる。

「左に見える色の変わった部分は機械堀の跡が残り、何の美しさもありません。」
間違いない。そうはっきりと掲示されている。ちょっと待ってくれ、僕さ、ちょっとだけ期待して600円払って入ってるんだよ。自分で「美しくない」なんて言わないでくれ。自分で「美しくない」って言うのが許されるのは森三中と山田花子ぐらいなもんだ。少なくとも、ここは観光地だろ。もし、美しくないと思ってるんだったら入り口のチケット売り場に「何の美しさもありませんが、入館料は600円です。」って掲示しておいてくれよ。もし、それが嫌だったら、「何の美しさもありません。」なんて書かないでくれ。

一気にテンションが下がる。地下の気温が2℃だったせいにしておこう。資料館を出て見上げた空が心なしか雲って見える。心なしか雨が降ってきた気がする。いや、心なしかじゃないぞ。本当に雨が降ってきた。しかし、酒屋へ三里豆腐屋へ三里の土地だ。コンビニが無い。えらいこっちゃ。いや、傘持って来てへんねん。おっといけない、郷に入っては郷に従えだ。いや、だーも、こうもり持でっぎてねーんだっぺ。あかん。栃木弁は全然分からん。

走る。とにかく走る。コンビニがありそうな市街地方向へ向けて走る。チャリンコライダー走る。走る。しかし思ったんだが、宇都宮、ピンク色の中古本、DVD店が多すぎる。18禁は沢山目につくのにコンビニが無い。やっとこさコンビニを見つけて駆け込み、恨めしげに空を見上げると灰色だったはずの宇都宮の空までピンク色に染まっているのであった。・・・そんなことはないか。

さて、次回からは理系な話前後二回シリーズ。第一弾は「奥州街道を歩く―教習所卒業―」。是非おいで遊ばせ。

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