奥州街道を歩く―前書き　STBについて―

ポケットモンスターという大人気だったテレビアニメを御存知だろうか。主人公のサトシ達が親元を離れてポケモンと一緒に旅をする番組だ。実は、このサトシ達な、な、なんと野宿を繰り返している。このポケモンを見ながら子供心に傷ついたものだ。アニメに取り上げられる程野宿は流行ってるのに僕やったことが無い、って。

と言うのは勿論冗談だが、僕は「束縛を嫌う面倒くさがり」なのだ。自慢じゃないが、ご飯を食べるのでさえ面倒くさいと感じるほどだ。幼稚園の時から、周りがやれ、と言ったことは徹底的にやってこなかった口だ。お蔭様で大学では必修の第二外国語のドイツ語を徹底的にサボって不可ってしまった。おっと、いけない、いけない。口が滑った。親にバレたら学資を止められちゃうぜ。ねぇ、あんさん、これ、うちとの秘密どすえ、ここだけのヒ・ミ・ツ♪。

とにかく旅が好きであるにもかかわらず、事前にホテルの予約を取るのは面倒くさい、チェックインの時間が決まっているのも邪魔くさい、と感じてしまうのだ。もしね、「予約なしで２４時間チェックイン、チェックアウト可能。ご飯はいつでも可。主要道路500メートルおきに営業。」こんなホテルがあったら一泊にどれだけしようが泊まるつもりだ。でも、実際にこんなホテルは無い。では、僕は旅先でどうするのか、それがSTB。

STBとは、Station Bivoac（ステーション・ビバーク）、駅寝のことである。こら、そこ、話を聞く前からドンびきしない。

駅寝と言うと「貧乏臭い」等という悪印象を持つ方が多いと思う。だが、意外とやってみるとそんなことは無い。むしろ、ワイルド、スリリングで楽しいのだ。では、どういうことをやっているのか。説明をここでしてもいいが、長くなるだけだ。それに、STBについてはWeb上に様々な解説サイトがあるし、本も出版されている。そこで駅寝についてのサイトを以下にいくつか紹介することで駅寝についての詳しい説明は省略しようと思う。

Welcome to STBWeb
STB（駅寝）のぺーじ
私的放浪記録
EL PARQUE〜Sports & Outdoor!〜　全国駅寝地図
旅人に捧ぐページ《つかさむしんぐ》
たじてるのページ

ちなみに一応、自分なりの駅寝規則をここに記しておこう。
１　有人駅等、駅寝禁止駅等鉄道会社に迷惑がかかるところでは駅寝をしない。
２　ゴミは出さない、火は使わない。朝早くおきて駅の掃除をする。
３　終電まで寝ない、始発までに起きる。
４　何があっても自己責任。

さて、次回からいよいよ旅に出ます。次回は「奥州街道を歩く―宇都宮の自動車教習所―」。

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